MAINTENANCE メンテナンス

安全第一♪ 愛車チェック→簡単メンテナンス(1)「走り出す前に必ず確認!4項目」編

安全&快適にサイクルライフを楽しむには、愛車の状態が正常かどうかのチェックを忘れず、簡単なメンテナンスをご自身でマスターすることが重要です。今回は、ツーリングや自転車通勤の前に必ずチェック→メンテナンスしておきたい4項目を紹介します。もちろん、自分でメンテナンス(修理)できない場合は専門ショップに相談しましょう!

アドバイス&撮影協力/バイクプラス

ホイールが真っ直ぐ装着されているか?

簡単に着脱できるスポーツ自転車のホイールは、正しい手順で作業しないと曲がった状態で装着されてしまうこともあるので注意!曲がって装着された状態では走りにくいだけでなく、ブレーキの制動力も落ちてしまうので、必ず真っ直ぐ装着しましょう。

チェック方法

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片手で自転車を浮かせ、もう一方の手でホイールを回して目視で真っ直ぐ回転しているか確認。前後ホイールともチェックしよう!   ホイールを回転させてチェックする際には、フレームとホイール、ブレーキシューとリムの間隔が一定か確認すると分かりやすい。

メンテナンス方法

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フロントホイールの装着時は、片手で車体を押さえつけるようにして、真っ直ぐ装着されているか確認しながらクイックリリースを締める。   サドルに身体を乗せてクイックリリースを緩めると、体重の重さで真っ直ぐ入れ直すことができる。目で確認しながら作業しよう。

ブレーキがしっかり効くか?

ブレーキがしっかり効くか確認することは、もっとも重要なチェック項目のひとつです。どんな時でも、毎回走り出す前にはチェックを忘れずに!特にホイールを真っ直ぐ装着した際は、必ず装着後にブレーキの効き具合を確認しましょう。

チェック方法

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停車した状態でブレーキを何度か握り、ブレーキが正常に動いているかを目視で確認。片側だけブレーキシューがリムに接する場合(片効き)や、ブレーキシューが常にリムに接してしまっている状態はダメ。必ず前後ブレーキともにチェックしよう。   前後ブレーキとも強く握り、全体重を掛けるイメージで車体を思いっきり前に押してみよう。この時、ブレーキが滑ってしまい、しっかり効かない場合はダメ。リムにオイルなどがついてしまっているなどの問題が考えられるので、その日は自転車に乗らずにショップへ行こう!

メンテナンス方法

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ブレーキが片効きしてしまっている場合は、ホイールが真っ直ぐ装着されていないか、ブレーキキャリパー自体が真っ直ぐ装着されていない問題が考えられる。車体の前・後から目視で確認し、キャリパー自体が曲がっていたら(自身で直せない場合は)ショップへ!   ブレーキシューがリムに接している場合は、まずはアジャストボルトなどで調整しよう(詳細手順は本連載4回目を参照)。それでもまだリムに接している場合は、片手でブレーキアーチを握った状態でネジ(A)を緩めてからリムに当たらない幅まで広げてネジを締め直す。

ハンドル周辺に緩みはないか?

ハンドル周辺の各パーツがしっかり付いていないと、大事故につながってしまうので、ハンドル周辺もブレーキと一緒に確認することが重要!一見すると大丈夫そうでも…実は緩んでいる(緩みやすくなっている)こともあるので、正しい手順でチェックしましょう。

チェック方法

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自転車の前側に立って、両脚でしっかり車体を固定した状態で、ハンドルを思いっきり上下・左右に動かしてみよう。停車状態の人の力で少しでも動いてしまうならば、走行中に必ず緩んでしまうのでダメ。正しい手順で確実に締め直してから走り出そう!   自転車全体を少し浮かしたところから、そのまま手を放して落としてみよう。この時、ネジや装着したライト、サイクルコンピューターが落ちてしまったら、しっかり装着し直そう。またヘッド部分(B)から異音がしたら、フォークを再装着する必要性があるので注意!

メンテナンス方法

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ハンドルを上下に動かしてチェックした時に動いてしまった場合は、ステム前部のボルトを締め直そう。ボルトが2本と4本のタイプがあるが、両タイプともすべてのボルトが同じ圧で締めることが重要。4本タイプの場合は、写真の数字の順番に少しずつ締めていこう。   2本・4本とも均等の力で締めないと、ステム本体と前側のパーツとの隙間が偏ってしまうので、均等の圧で締めつけられているかこの部分で確認できる。隙間チェックは上側だけでなく、下側・横側からも目視でチェックしよう。
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(1)自転車を軽く落としてみてヘッド部分から異音がした場合は、まずステム後ろ側のボルト(C・2本ある場合は2本とも)を緩めた後、ステム上部にあるボルト(D)を緩める(ボルトを完全に抜く必要はなし)。   (2)片手で車体を持ち上げ、もう一方の手でフロントフォークをステム側に押してしっかり入っているか(異音がしないか)確認して、ステム上部のボルト(D)をゆっくりと締めていく。この時、強く締めすぎるのは×。
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(3)ステム上部にあるボルト(D)→ステム後ろ側のボルト(C)の順で固定。この時、トルクレンチ(締め付け圧が分かる締め付け工具)を使って適正な固定圧で締めることが重要なので、適正圧の程度が分からない場合はショップに持っていき作業してもらおう。   最後にステム後ろ側のボルト(C)を締め付けて固定するとき、ボルトが2本ある場合は2本交互に少しずつ同じ圧で締めるのが重要。最後に、フォークのガタ(緩み)が取れたか、上記のチェック法で再確認してから走り出そう!!

適正空気圧まで入っているか?

タイヤ(チューブ)に入れた空気は、パンクしていない正常な状態でも毎日少しずつ抜けていくため、毎回走り出す前に適正圧まで空気を入れることが重要です。自宅には、携帯ポンプだけでなく、空気圧が表示されるゲージ付きのフロアポンプも用意しておきましょう。

チェック方法

 

メンテナンス方法

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適正空気圧はタイヤのサイド(横)に「6.2~8.6BAR」などの幅を持って書かれているので、この適正域になるように空気を入れる。   フロアポンプのゲージを確認しながら、適正空気圧まで入れよう。ポンプをチューブのバルブに差し込む際は、真っ直ぐ差し込み→抜くことも重要。

アドバイス&撮影協力

バイクプラス
バイクプラス

東京(多摩店)、埼玉(三郷店・大宮店)、神奈川(港北N.T店)の4店舗を展開するスポーツ自転車専門店。初心者講習会なども実施し、初めてスポーツ自転車に乗る人に優しく、アメリカの自転車メカニック学校・最高位資格を有するスタッフが複数名在籍するなど、本格派も大満足なお店。ショップHPでは、自転車の楽しみ方や、お店近くのおすすめサイクリングコースなども紹介されている。

  • 多摩センター店
    〒206-0034
    東京都多摩市鶴牧2-9-15
    TEL:042-311-2818
    営業時間:11:30~20:00
    定休日:水・木(祝祭日の場合は営業)
  • 三郷店
    〒341-0004
    埼玉県三郷市上彦名121-1
    TEL:048-950-1820
    営業時間:11:30~20:00
    定休日:水・木(祝祭日の場合は営業)
  • さいたま大宮店
    〒330-0842
    埼玉県さいたま市大宮区浅間町2-329-2
    TEL:048-658-0819
    営業時間:11:30~20:00
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  • 港北N.T店
    〒224-0003
    神奈川県横浜市都筑区中川中央1-38-1
    TEL:045-914-5906
    営業時間:11:30~20:00
    定休日:水・木(祝祭日の場合は営業)

■撮影に協力いただいたバイクプラススタッフさん

最上拓也さん
最上拓也さん

ロングライド・ヒルクライムが大好きな三郷店店長。お菓子作りも趣味で、本格的なロングライドからグルメポタリングまで大好物!?

宮崎早香さん
宮崎早香さん

自転車旅&アウトドア大好きな大宮店スタッフ。自身で女性向けメンテナンス本を企画・制作したこともある女性サイクリストの強い味方!

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